生酛(きもと)造りの日本酒おすすめ人気TOP3
最近はなんでも効率化、
人工知能やロボット技術の発達で労働人口の半数近くが代替可能だというニュースも世間を沸かせました。
技術革新の賜物であることはわかるのですが、
そのせいで失ってしまう大事なものもあるんじゃないだろうか・・・
伝統的な職人の技を目の当たりにするとそんな考えがふと浮かびます。
さて、
前回ご紹介した山廃仕込みの日本酒人気のおすすめランキングの中でもご紹介しましたが、
実は日本酒の製造でもコンピューターの導入による効率化が図られています。
しかしながら、
日本酒の味を左右するのは杜氏を始め、
日本酒の蔵で働く方たち、
いわば職人の方たち。
そんな職人の方たちのこだわりの日本酒の製造方法の一つが、
「生酛(きもと)造り」なのです。
既成の乳酸を使うわけでもなく、
敢えて多大な手間と時間を費やして行う「山卸し」という作業を省略せずに造られた生酛(きもと)造りの日本酒は、
一時期効率化を図る明治時代に次第に廃れていきましたが、
その伝統とこだわりの技術が再評価され、
生酛(きもと)造りの日本酒が脚光を浴びてきているということです。
そこで今回は、
妥協なき伝統の職人技が活きる生酛(きもと)造りの特徴と、
生酛(きもと)造りの日本酒おすすめ人気TOP3をご紹介したいと思いますので、
みなさん最後まで楽しんでご覧になってくださいね。
しばらくの間お付き合いください。
まず、
日本酒を造るのに必要な材料は、
・蒸した米 ・麹 ・酵母(この塊を「酒母」と呼ぶ)
です。
・その蒸した米のデンプンを麹が糖に変える ↓ ・その糖を酵母、 すなわち「酒母」がアルコールに変える
こうしてお米から日本酒が出来てくるのですが、
この酒母(酵母)の働きを手助けするのに欠かせないのが「乳酸菌」。
「酵母」の増殖を手助けしたり、不要な雑菌を排除する力があるのです。
この「乳酸菌」の投入の仕方が次の3種類に分かれるのです。
①人工的に造られた乳酸を使う「速醸酛(そくじょうもと)」 ②自然に存在する乳酸を使う「生酛(きもと)」 ③「生酛(きもと)」造りの内、山卸しを廃止した「山廃(やまはい)」 今はほとんどが①の「速醸酛(そくじょうもと)」。
今回ご紹介する日本酒は②の自然に存在する乳酸を使う「生酛(きもと)」造りの日本酒を指します。
この「生酛(きもと)」造りに必要な工程「山卸し」を廃止した、
③「山廃」という日本酒もありますが、
もともとはこの「生酛(きもと)」造りが派生して明治時代に出来た製法。
山卸し・山廃については前回の記事、
山廃仕込みの日本酒人気のおすすめランキング~山廃とは~をご覧いただければご理解いただけるかと思います。
また、
漫画でわかりやすく説明したサイトがありましたので、
そちらもご紹介します。↓
http://www.kikumasamune.co.jp/kimoto/manga/p01.html
①の「速醸酛(そくじょうもと)」と、
②の「生酛(きもと)」、
③「山廃」では、
味わいにどんな違いがあるのでしょうか。
この工程だけにお酒の味が左右されるわけではないので、
これがすべてだというわけではないですが、
一般的にはこう言われています。
①速醸酛(そくじょうもと) 淡麗辛口で後味さっぱり
②生酛(きもと) 酸味とコクのバランスがよく濃厚、芳醇だが後味はさっぱり
③山廃(やまはい) まろやか濃厚な酸味とコク、
といった感じでしょうか。
さて、
それではいよいよ、
生酛(きもと)造りの日本酒おすすめ人気TOP3をご紹介いたします。
当サイトでは、
全てネット通販で入手可能なもののみご紹介しております。
奈良の山深い大宇陀で造られるこの生酛(きもと)は、
凝縮された酸味と重厚な味わい、
それでいてしつこくない後味が特徴。
とても洗練された味で日本酒好きにも納得のお酒だと思います。
ちなみに「瓶燗火入れ」とは販売前の加熱殺菌工程「火入れ」を、
瓶詰した後に瓶ごとお湯につけ殺菌する方法。
これなら旨みが逃げずに加熱殺菌ができるというメリットがあります。
兵庫県の灘のお酒。
大手蔵でありながらも、
効率化を優先せず手間のかかる生酛(きもと)づくりにこだわった一本。
酸味とコクの押しは強いが雑見がない、
生酛(きもと)の良いところを見事に引き出した理想の味わい深いお酒です。
先ほどもご紹介しましたが、
こちらの漫画を見るとその意気込みが伝わります↓
http://www.kikumasamune.co.jp/kimoto/manga/p01.html
うえの二つが関西の蔵でしたが、
最後は東北地方の有名蔵をご紹介します。
いまや生酛(きもと)といえば「大七 生もと」といわれる位有名です。
大体どのサイトを見てもこの大七 純米生もとをご紹介しているようですね。
その看板もさることながら、
生酛(きもと)独特の柔らかい酸味とコク、
そして透明感のあるさっぱりとした後味が人気。
冷酒でも美味しいですが、
やっぱりこのお酒を美味しく飲むには燗がお勧め。
燗にすることで味がまとまり、
よりまろやかになります。
※詳しくは燗上がりする日本酒~大七 純米生酛(きもと)~口コミ・レビュー【動画有】をご参照ください。
以上、
いかがでしたでしょうか。
冒頭でも申し上げましたが、
この効率化を迫られる時代、
その手間を惜しまず美味しいお酒を造る情熱が、
大切なのではないでしょうか。
以上、
川村でした。
人工知能やロボット技術の発達で労働人口の半数近くが代替可能だというニュースも世間を沸かせました。
技術革新の賜物であることはわかるのですが、
そのせいで失ってしまう大事なものもあるんじゃないだろうか・・・
伝統的な職人の技を目の当たりにするとそんな考えがふと浮かびます。
さて、
前回ご紹介した山廃仕込みの日本酒人気のおすすめランキングの中でもご紹介しましたが、
実は日本酒の製造でもコンピューターの導入による効率化が図られています。
しかしながら、
日本酒の味を左右するのは杜氏を始め、
日本酒の蔵で働く方たち、
いわば職人の方たち。
そんな職人の方たちのこだわりの日本酒の製造方法の一つが、
「生酛(きもと)造り」なのです。
既成の乳酸を使うわけでもなく、
敢えて多大な手間と時間を費やして行う「山卸し」という作業を省略せずに造られた生酛(きもと)造りの日本酒は、
一時期効率化を図る明治時代に次第に廃れていきましたが、
その伝統とこだわりの技術が再評価され、
生酛(きもと)造りの日本酒が脚光を浴びてきているということです。
そこで今回は、
妥協なき伝統の職人技が活きる生酛(きもと)造りの特徴と、
生酛(きもと)造りの日本酒おすすめ人気TOP3をご紹介したいと思いますので、
みなさん最後まで楽しんでご覧になってくださいね。
生酛(きもと)造りとは
なるべく簡単に分かりやすくご説明いたしますので、しばらくの間お付き合いください。
まず、
日本酒を造るのに必要な材料は、
・蒸した米 ・麹 ・酵母(この塊を「酒母」と呼ぶ)
です。
・その蒸した米のデンプンを麹が糖に変える ↓ ・その糖を酵母、 すなわち「酒母」がアルコールに変える
こうしてお米から日本酒が出来てくるのですが、
この酒母(酵母)の働きを手助けするのに欠かせないのが「乳酸菌」。
「酵母」の増殖を手助けしたり、不要な雑菌を排除する力があるのです。
この「乳酸菌」の投入の仕方が次の3種類に分かれるのです。
①人工的に造られた乳酸を使う「速醸酛(そくじょうもと)」 ②自然に存在する乳酸を使う「生酛(きもと)」 ③「生酛(きもと)」造りの内、山卸しを廃止した「山廃(やまはい)」 今はほとんどが①の「速醸酛(そくじょうもと)」。
今回ご紹介する日本酒は②の自然に存在する乳酸を使う「生酛(きもと)」造りの日本酒を指します。
この「生酛(きもと)」造りに必要な工程「山卸し」を廃止した、
③「山廃」という日本酒もありますが、
もともとはこの「生酛(きもと)」造りが派生して明治時代に出来た製法。
山卸し・山廃については前回の記事、
山廃仕込みの日本酒人気のおすすめランキング~山廃とは~をご覧いただければご理解いただけるかと思います。
また、
漫画でわかりやすく説明したサイトがありましたので、
そちらもご紹介します。↓
http://www.kikumasamune.co.jp/kimoto/manga/p01.html
生酛(きもと)造りの特徴
それじゃあ、①の「速醸酛(そくじょうもと)」と、
②の「生酛(きもと)」、
③「山廃」では、
味わいにどんな違いがあるのでしょうか。
この工程だけにお酒の味が左右されるわけではないので、
これがすべてだというわけではないですが、
一般的にはこう言われています。
①速醸酛(そくじょうもと) 淡麗辛口で後味さっぱり
②生酛(きもと) 酸味とコクのバランスがよく濃厚、芳醇だが後味はさっぱり
③山廃(やまはい) まろやか濃厚な酸味とコク、
といった感じでしょうか。
さて、
それではいよいよ、
生酛(きもと)造りの日本酒おすすめ人気TOP3をご紹介いたします。
当サイトでは、
全てネット通販で入手可能なもののみご紹介しております。
生酛(きもと)造りの日本酒おすすめ人気TOP3
■奈良県:久保本家 睡龍 生もと 純米 瓶燗火入れ
凝縮された酸味と重厚な味わい、
それでいてしつこくない後味が特徴。
とても洗練された味で日本酒好きにも納得のお酒だと思います。
ちなみに「瓶燗火入れ」とは販売前の加熱殺菌工程「火入れ」を、
瓶詰した後に瓶ごとお湯につけ殺菌する方法。
これなら旨みが逃げずに加熱殺菌ができるというメリットがあります。
■兵庫県:菊正宗 上撰 本醸造 生もと
大手蔵でありながらも、
効率化を優先せず手間のかかる生酛(きもと)づくりにこだわった一本。
酸味とコクの押しは強いが雑見がない、
生酛(きもと)の良いところを見事に引き出した理想の味わい深いお酒です。
先ほどもご紹介しましたが、
こちらの漫画を見るとその意気込みが伝わります↓
http://www.kikumasamune.co.jp/kimoto/manga/p01.html
■福島県:大七 純米生もと
最後は東北地方の有名蔵をご紹介します。
いまや生酛(きもと)といえば「大七 生もと」といわれる位有名です。
大体どのサイトを見てもこの大七 純米生もとをご紹介しているようですね。
その看板もさることながら、
生酛(きもと)独特の柔らかい酸味とコク、
そして透明感のあるさっぱりとした後味が人気。
冷酒でも美味しいですが、
やっぱりこのお酒を美味しく飲むには燗がお勧め。
燗にすることで味がまとまり、
よりまろやかになります。
※詳しくは燗上がりする日本酒~大七 純米生酛(きもと)~口コミ・レビュー【動画有】をご参照ください。
以上、
いかがでしたでしょうか。
冒頭でも申し上げましたが、
この効率化を迫られる時代、
その手間を惜しまず美味しいお酒を造る情熱が、
大切なのではないでしょうか。
以上、
川村でした。